‘コラム’ カテゴリーのアーカイブ

教えて屋宜さん。Vol.01

2009年5月8日 金曜日

タイトル:まっすぐなお野菜と曲がったお野菜の違い

みなさん。スーパーに並んでいるキュウリやゴーヤー、インゲンを見ると、まっすぐ、もしくは少し曲がった物があるのをご存知ですか?
「曲がった物とまっすぐな物は、同じ条件で栽培しているのだから、中身(味)は、同じです!だから消費者の皆さんは、

曲がった野菜も買ってみて下さい」っという話しを耳にする事があります。
また、野菜をまっすぐ作るのは、化学肥料や農薬をいっぱい使わないとできない。有機栽培では、キュウリは曲がる・・・それが自然だという話しもよく聞きます。
それは本当のことでしょうか?

そこで!
屋宜さんに聞いてみることにしました。

今回は、キュウリで説明します。
キュウリの曲がりは、キュウリの中の種の不揃いに原因があります。
つまり、キュウリの果実は、種の入っている部分が太るという性質があります。果実全体に満遍なく種が入っていれば実はまっすぐになるのです。
曲がったキュウリは、曲がっているカーブの外側に種があり、中側には種が少なくなっています。
その原因とは?
種は植物が一番栄養を使う部分で、植物に栄養分がないと種を果実全体に入れることができないのです。
ですから、一般栽培であれ、有機栽培であれ、まっすぐなキュウリは栄養豊富なキュウリであるということがいえます。

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ガイド:屋宜芳文 琉球大学農学部卒業

沖縄タイムス オフィスの窓から(最終話)

2009年3月29日 日曜日

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タイトル:有機農業に県も支援
 3月になり徐々に初夏の兆しが訪れ、県内の畑も冬野菜から夏野菜の苗が頭をそろえ衣替えしている。これから夏に向かい、強い日差しと高温、病害虫対策と過酷な農作業を強いられる季節がやってくる。ましてや有機栽培ともなれば病害虫対策は深刻な問題だ。
 どの生産者も虫対策に頭を抱えており、栽培中はもちろん梱包の際も虫の混入を防ぐのに必死だ。出荷前に殺虫剤を散布し混入を防ぐ方法はあるが、せっかく農薬や化学肥料を使わず栽培したのに「混入を防ぎたいから」と薬剤を散布することもできない。生産者は安全性と品質管理との問題でジレンマを抱えている。
 また、沖縄には、有機栽培のマニュアルが無い。他府県には、さまざまな栽培マニュアルがあるが、まねようとしても土質、気温、気象が異なるため、他府県の栽培をすぐに反映させる事が非常に困難である。
 今日まで県内における有機農業の技術や販売方法は、個々の生産者に委ねられていたため、品質や価格基準でバラつきがあった。ほとんどの生産者が、市場やJAを通さずに出荷するため、出荷先の希望に沿って生産していることが大きな要因であろう。
 そんな中、県は「県有機農業推進計画」を基に5カ年計画で有機農業をサポートしようと「県有機農業推進協議会」を発足させた。私も委員としてこの協議会に携わる事となった。行政が「有機農業推進計画」を打ち出すことで、栽培マニュアルや品質・価格基準の設定ができ、沖縄安全農産物ブランドが誕生するのではないかと期待は高い。
 沖縄の野菜や果物が日本一おいしく安全だと胸を張って言えるようになるために、行政や生産者、流通業者、県民全体で有機農業をサポートする体制づくりが求められている。一人一人が有機農業を意識することで県産農産物が全国一の安全農産物へと大きく変わると信じている。
 これまでの執筆を通して、あらためて沖縄の農業の課題と向き合い、目標を持ってクリアしていきたいと思った。また多くの方々から頂いた温かいお言葉、その声が支えとなって今日の自分に生かされていることに深く感謝したい。

沖縄タイムス オフィスの窓から(5)

2009年3月1日 日曜日

オフィスの窓から(5)

タイトル:地産地消が最初の一歩
掲載日:2009年3月1日
 地元で採れた野菜や果物を新鮮な状態で地元の人々にお届けするためには私に何ができるのか? 地元の人により地場野菜・フルーツを消費してもらうには!? 私はこのように自問自答しながら、農産物と奮闘する日々を送っている。
 沖縄は、小さな島で成り立ち、周りを海で囲まれている島国だ。そのため私たち県民の食料は、移入に頼っているのが現状だ。
 移入製品に頼る今日、普段何げなくスーパーで購入しているものが、台風などの災害等さまざまな要因で店頭に並ばないなんてことがあるかもしれない。そう考えると、沖縄県が物資(食料)不足に陥るリスクは他府県に比べて大きい。
 このような事が起こりうるかもしれないという危機感を踏まえ、地元での生産活動の活発化、一次産業の活性化は必要不可欠な事だと思う。しかし、残念ながら現状はどうだろうか?
 国内自給率もさることながら、県内でも高齢化や担い手不足などが原因で一次産業は衰退の一途をたどっているのが現状だ。今、物が大量にあるからといって将来これが続くとは限らない…とすれば、私たちは、生産事業の育成を図る必要があるのではなかろう
か。
 手っ取り早く誰でも参加出来る生産事業の育成方法とは、とにかく地元で取れた野菜を食することだ。県内に在住する一人一人が積極的に県産の野菜や果物を食することで、地道ではあるが、県内農業の育成につながっていくのだ。
 生産者が安定した生産を行うには、多くの消費を必要とする。生産者が生活できる基盤と環境をつくることが大切なのだ。また、
生産の現場と消費者が近ければ近いほど、双方の声が届きやすく、消費者から「あなたが作ったものおいしいさぁ」という一言が生産意欲をかき立てるだろう。
 地産地消…それは、沖縄の一次産業育成につなげるための最初の一歩。お買い物に行かれる際は、どこの産地の物かを確認し、地元沖縄産の野菜やフルーツを積極的に取り入れみてはいかがでしょうか?

沖縄タイムス オフィスの窓から(4)

2009年2月8日 日曜日
耕作放棄地
 昨年暮れから派遣社員の解雇問題が連日のように報道されている。しかし一方で私が携わる農業分野では、担い手不足と遊休地(耕作放棄地)が常に問題となっている。職を求める人と農業をつなぐ手だては無いものだろうか?との思いが頭をよぎる。
 そんな中、「おきなわ就農促進ゆいまーるモデル事業」に携わることになり、新規就農を希望する研修生を受け入れることになった。この事業は、沖縄県による新規就農者の育成・確保を目的とした事業だ。
 このような人材が増えれば将来は担い手不足に悩まされることも無くなるのであろう|と胸をなで下ろしたいところでは有るが、この研修生たちの多くが大きな問題を抱えている。それは、生産する土地を持っていない、または、あてが無いということなのだ。
 遊休地や放棄施設(ハウスなど)は、問題となるほど存在するというのに、賃借して貰え無いのが現状だ。地主が土地を貸さない理由としては、賃借すると返してもらえなくなるのでは?という不安が主な要因となっているようだ。
 実際、私の経営する会社でも与那原町において生産事業に着手したのだが、土地を思うように確保できていない現状がある。遊休地があるからといって、必ずしも利用できるとは限らないのだ。目の前に広がる耕作放棄地を眺めると、もどかしさを覚える。
 農地を所有していても耕作していないという農地所有者が、新規就農希望者に賃借することで沖縄県における農業の担い手不足を補うことができるだろう。さらに、就農者が増えることで新たな雇用を創出し元気な沖縄農業の実現につながるのではないだろうか?
 土地を貸してもよいという地主が、一人でも多く現れ、土地の無い就農希望者が一日でも早く生産の現場に立てる日が来ることを節に願っている。

沖縄タイムス オフィスの窓から(3)

2008年12月28日 日曜日

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タイトル:子どもが関心持つ農業に
掲載日:2008年12月28日
有機・特別栽培の農産物の卸業を営んで5年が経過した。今年4月、より安全でおいしいものを多く供給したいとの思いから、自社生産事業をスタートさせた。私も微力ながら週に1、2回は畑の作業に参加するが、そんな折、とても愉快な出来事があった。
農場のすぐ脇に山から流れる小川があり、その小川の泥をいったん沈殿させるための池がある。そこにはアメンボ、川エビ、オタマジャクシなどの生き物が生息するため、近所の小学生がよく遊びに来る。
ただし、水の事故があってはならないという理由から、池には与那原町が設置した柵が設けられている。私たちも、池に遊びにきた小学生に「ここでは遊ばないよ。危ないよ」と注意するが、池で遊びたい小学生にとって、私たちはとてもうざったい存在であろう。
この日も近所の小学生が3—4人、池に近寄った。いつものように注意を促す。すると、この小学生は素直に「あっちで遊ぼう」と池から離れたが、去り際に一人が、クワ畑を耕しているスタッフを指して、「え〜!あの人たち不気味だったなぁ」と言ったのだ。
確かに、作業をしているメンバーは、小学生から見ると不気味かもしれないという格好をしていた。
頭に目だし帽をかぶり、長袖、長ズボン、足袋を履いて、目しか見えない格好で作業をしていた。そんな格好の人がクワを持ち、畑の土と奮闘している姿は今の小学生から見ると「不気味」になるだろう。
現代の農業を担おうとしている若者について、「不気味な人たち」と表現した将来農業を担うであろう小学生の感性に、笑いが止まらなかった。一方で、未来の農業を子供たちからカッコイイと思われる職業にしたい、という新たな目標が生まれた。
メジャーリーガーイチロー選手のようになりたいと子供たちが思うように、将来農業をやりたいと思える事業にしていくことが夢の一つに加わった。
子供たちが農業に関心を持ち、次世代に続くことを切に願う。

沖縄タイムス オフィスの窓から(2)

2008年11月30日 日曜日

沖縄タイムスオフィスの窓から

タイトル:「旬」は食の安全に貢献
掲載日:2008年11月30日

県産のお野菜もいよいよ出荷ピークを迎える季節がやってきた。県内の野菜生産は、冬場にピークが訪れる。北海道が真っ白な雪に包まれていること、最南端の県、暖かい沖縄では多くの野菜が旬を迎えるのだ。
日本列島は、南北に3000キロメートルに連なり、南から春が訪れ北から冬が来る。当たり前のことだが、南北の距離が気候の差異を生む。この差異が、国内の「野菜・フルーツの旬リレー」を実現させているのだ。
例えば、弊社登録生産品の特別栽培ニンジンを例に挙げると、県産の出荷時期は12月後半から4月。その後5月から7月初旬までは熊本、7月後半から9月が北海道、10月から12月前半が青森・新潟—と、南は沖縄、北は北海道へと産地リレーが続く。気候の差異を栽培に生かすことで旬の味を年中届けるのである。
フルーツにも同じように旬のリレーがある。今が旬のミカンを例にすると、9月に沖縄北部の青切りミカン(極早生)からスタートし、熊本や長崎、それから四国や和歌山、神奈川などの南関東が順に旬を迎える。旬を追って購入産地を決め、食すると常に味を堪能できるというわけだ。
県内では、12月から4月中旬にレタス、ほうれん草、ニンジン、インゲン豆など多くの野菜が旬を迎える。この時期の県産野菜は、それぞれの生育気候に適しているため、長雨や曇天が続かないかぎり害虫被害や病気になり難い。比較的、農薬や化学肥料の手を借りずとも生産できるのだ。
逆に野菜の生長に適さない気候での栽培は、病害虫被害を受けやすく生育にも影響がでる。病気になると殺菌剤、害虫がでると殺虫剤、育成不良になれば化学肥料が必要—などと悪循環を繰り返すことになる。
「旬」は、農産物のおいしい時期ということだけでなく、安全な栽培にも大きく影響している。「旬リレー」を知ることで、いつも何げなく買うお野菜やフルーツでも、旬なのかどうか判断し、おいしく安全な農産物を食卓に並べてみてはいかがでしょうか?

沖縄タイムス オフィスの窓から(1)

2008年11月6日 木曜日


2008年11月2日(日)、弊社代表者 伊佐尚子が執筆したコラムの第1段が沖縄タイムスの日曜経済面コラム「オフィスの窓から」に掲載されました。
ご愛読頂ければ嬉しく思います。
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